LLM630 Compute Kit - IPC ネットワークカメラ
このデモでは、LLM630 Compute Kit と CamModule SC850SL を組み合わせて IPC ネットワークカメラ機能を実現する方法を紹介します。本デモは AXERA FRTDemo に基づいており、ネットワークカメラ機能および AI 認識機能 PANO を備えています。
1. 準備
- 電源を入れる前に、以下の図のように FPC ケーブルを使用して CamModule SC850SL と LLM630 Compute Kit を接続します。
LLM630 Compute Kit UART / ADB / SSH 接続とデバッグ のチュートリアルを参照し、ネットワーク設定やファイル転送の方法、デバイスの IP アドレスの取得方法を確認します。
PC で PowerShell またはターミナルを開き、以下のコマンドで SSH 接続します(IP アドレスは実際の値に置き換えてください):
ssh root@192.168.20.64
- ターミナルに接続後、以下のコマンドを実行して IPC カメラサービスを起動します:
/opt/bin/FRTDemo/run.sh -p 0 -s 5 -n 1
- LLM630 Compute Kit にプリインストールされている AXERA FRTDemo は、デフォルトで中国語インターフェースが使用されています。 英語インターフェースに切り替えるには、以下のパッケージをダウンロードし、SCP または ADB を使ってデバイスに転送して実行してください。
scp .\FRTDemo.tar.gz root@192.168.20.64:/root
ssh root@192.168.20.64
tar -zxf FRTDemo.tar.gz
/root/FRTDemo/run.sh -p 0 -s 5 -n 1
2. 映像の取得
- 同一のローカルネットワーク内で PC のブラウザを開き、
IP:8080
にアクセスします。初期ユーザー名とパスワードは admin
です。ログイン後、リアルタイム映像をプレビューできます。
- デフォルトで RTSP ストリームが 2 つ提供されます:メインストリーム 0(3840 x 2160)とサブストリーム 1(720 x 576)。左下のメニューから切り替えることができます。
- このデモでは、人、自転車 / バイク、車両の検出が可能で、認識された対象は下部に表示されます。
- 上部のナビゲーションバーの設定タブから、画像の回転、ミラー、反転の設定が可能です。
- 映像設定タブでは、ストリームの有効化、エンコード形式、解像度などの設定をリアルタイムで調整できます。
3. 映像ストリームの取得
IPC サービスを起動した後、以下の RTSP URL を使用してリアルタイムストリームを取得できます。以下では VLC および ffmpeg を使った表示方法を紹介します。
rtsp://192.168.20.49:8554/axstream0
rtsp://192.168.20.49:8554/axstream1
VLC
- VLC 公式サイト からソフトウェアをダウンロードします。
ffmpeg
ffmpeg 公式サイト からソフトウェアをダウンロードします。
以下のように ffplay
コマンドで RTSP ストリームを再生します:
4. デモのソースコード